Blog Telesophia
紛争・災害のTELESOPHIA 活動記録
telesophia - 知を伝うこと-
震災カフェ
■無料〔おにぎり・コーヒー付き〕
■申込
*氏名と年齢をご記入下さい。席順の参考にさせて頂きます。
*食事の用意に限りがあるのでご予約をお勧めします。
■会場 喫茶リバティルーム・カーナ
神戸市須磨区寺田町 1-2-1
(JR 新長田駅より徒歩 10 分)
電話 078-732-4154
震災の跡地に立ち寄りながら会場への道案内をします。 希望者18:30or18:45に
「鉄人28号 モニュメント」にお集まり下さい。
企画者の声 「被災者」とはどういうことか
私はあのとき神戸の街に居なかった。だから、私はあのとき神戸の街に居た人の苦悩が わからない。むしろ、あのときそこに居なかった私が、そこに居た誰かの苦悩を軽々しくわかると言いきるのは、傲慢だろう。私は「被災者」の気持ちがわからない。でも、わかりたいとは思う。そういうとき一番いいのは、実際に「被災者」の話を聞くことだろう。けれども、私のなかの良心が言う。「被災者」にその経験を語らせるということは、トラウマにも触れかねないことで、それは暴力にも等しいのだと。だから「被災者」の人たちに、安易に震災のことを聞くことはタブーでもある。私のような「被災者 でない」者たちは、実はとても繊細に「被災者」を気遣っているのではないだろうか。ただ、それは私と「被災者」のあいだに距離をつくることでもある。そしてこの距離 が、私と「被災者」をみえない壁で隔てて、永遠に出会えなくさせてしまっていることも確かなことに思われる。それがいいとかわるいとか、そういう話ではないのだが 、ただ結果として、私は「被災者 」のことがわからないままだ。「被災者」とはどういうことなのか。また、反対に「被 災者でない」とはどういうことなのか。3/3のリバティルー ム・カーナでは「被災者」「被災者でない」というレッ テルを超えて、参加者が自由に話し合える場をつくりたい。 私のように震災との距離感をつかみきれずにいる多くの「被災者でない」方々、また実際に震災を経験し「被 災者」と呼ばれた方々、ともにここでは当事者として震災と向き合う時間を共有したい。本会では、神田裕(前・カトリックたかとり教会神父 / たかとりコミュニティーセンター理事長)・岡本美治(喫茶リバティールーム・カーナ店主)両氏の対談も予定している。「被災者」 とは支援を受ける存在と感じられるかもしれない。しかし、二人は「被災者」の立場でありながら神戸での支援活動にいち早く動き出した人たちである。「きずな」や「共 生」は、震災のたびに耳にする言葉であるが、二人ともメディアの力でひとのつながりを生んでいた。また、そんな二人のもとには、多くの「被災者でない」ボランティアの方々が集まってきた。いまも地域の活性化に取り組む二人にとって、人とのつながりとはどのような 意味をもつのか。 それらすべての語りが、私たちの震災への認識を豊かにするものとなるだろう。近くで活動されていながら、これまで会うことのなかった二人の対談。多くの人に参加頂きたい。
明石陸(「記憶の劇場」活動6フェロー)